ラインナップ
カラヤン幻論
録音という「幻」を追い求めたカラヤン。彼は、何を求めていたのか。
「カラヤンらしさ」の本質に、大胆な推理で迫る、ミステリタッチの新タイプ音楽論。
著者 | 裄野 條 著 |
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ジャンル | |
出版年月日 | 2013/12/20 |
ISBN | 9784871985826 |
判型・ページ数 | 四六判・240ページ |
定価 | 1650円(税込) |
在庫 | 在庫なし |
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内容説明
録音という「幻」を追い求めたカラヤン。彼は、何を求めていたのか。
「カラヤンらしさ」の本質に、大胆な推理で迫る、ミステリタッチの新タイプ音楽論。
《目次》
はじめに
第一章 モーツァルトはお好き?
モーツァルトらしさとは?
一九五九/六三年ウィーン・フィル盤
六五年サンモリッツでの録音
七〇年EMI盤
七五/七七年DG盤
八七年DG盤 最後のモーツァルト:交響曲録音
第二章 ベートーヴェンとバッハに聴く大いなる幻影
カラヤンのベートーヴェンとの出会い
一九七七年、カラヤンのベートーヴェンとの再会
七五/七七年盤ベートーヴェン:交響曲全集
七八/七九年盤バッハ:ブランデンブルク協奏曲
大いなる幻影
第三章 カラヤンに注ぐ四枚のまなざし
一枚目のまなざし―霧
二枚目のまなざし―青い
三枚目のまなざし―紫
最後のまなざし―
第四章 レトルトの中で光り輝くもの
“最上の意味において出来上がりたい”(七八三〇)…?
“「なにを」も問題ですが「いかに」の方をさらによくお考えなさい”(六九九二)
“ここには軟い風がそよいでいますね”(八二六九)
“おそろしい衝突の響きを感じました”(七九三八)
“たいした光景だ”(六九〇四)
“ではさあ、新しい不思議を見に出かけましょう”(七〇六九)
第五章 夢の轍実演されなかった二つのオペラ
帰去来 オペラ指揮者カラヤン
私花集 カラヤンのこだわり
夢供養 カラヤンの悟り
鳥辺山の煙、化野の露
第六章
プロローグ
第一の封印
第二の封印
第三の封印
第四の封印
第五の封印
第六の封印
最後の封印
パスティーシュとしてのエピローグ
断章 カラヤンのアダージョ
第七章 カラヤンのマーラー
第一節 資料編
第一項 カラヤン、マーラーを語る
第二項 カラヤンのマーラーのディスク
第三項 カラヤンのマーラーの実演歴
第二節 わたしのマーラー(暴)論
第一項 「マーラー的」演奏に対する疑問
第二項 マーラーの交響曲の編曲版からみる「わたしのマーラー」
第三節 カラヤンのマーラーに関する妄想
第一項 カラヤン指揮マーラー:交響曲第五番
第二項 カラヤン指揮マーラー:交響曲大地の歌
第三項 カラヤン指揮マーラー:交響曲第六番
第四項 カラヤン指揮マーラー:交響曲第四番
第五項 カラヤン指揮マーラー:交響曲第九番
エピローグ もう一つの「カラヤンのマーラー」
第八章
失望したミサ曲ロ短調 七二/七三年盤
ミサ曲ロ短調 五二/五三年盤
失望の容疑者 ウィーン楽友協会合唱団
マタイ受難曲でのドイツ・オペラ合唱団
マニフィカト 手こずった合唱団
もう一つのマニフィカト カラヤンが求めたバッハの歌声
追記 第三のミサ曲のロ短調
最終章 すくらっぷ・ブック「わたしのカラヤン」永遠の名盤
虎落笛
バーミリオン
眠る山に眠れぬ樹
氷面鏡
千百回 日は昇り
あとがきにかえて 閉じる一冊 聞く一冊
《著者略歴》
裄野 條(ユキノ ジョウ)
1959年東京生まれ。現在、首都圏の病院勤務医。著書『指揮者ケンペを聴く」(アルファベータ) 。