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時の終わりへ―メシアン・カルテットの物語《叢書・20世紀の芸術と文学》

20世紀のフランスを代表する作曲家メシアンの伝記は多く著されている。しかし、代表作「時の終わりへの四重奏曲」について書かれていたとしても、それは作曲法の歴史的考察でしかなく、さらなる理論的分析への序章にすぎない。四重奏曲の歴史に触れている著者の多くが二次的資料か作曲家自身の言葉を引用している。他の三人の演奏家やその家族への取材、歴史的初演についての証言、初演がおこなわれた第八A捕虜収容所に関する資料を検証したものは、ほとんど見られない。本書によって、「時の終わりへの四重奏曲」誕生の歴史は初めて記される。捕虜収容所での生活を描き、この作曲家とドイツ当局や仲間の音楽家たちとの関係、メシアンが語りたがらなかった収容所での体験などを調べた。初演を前後して、メシアンたちは幸運をつかんだが、それはこの四重奏曲の歴史のなかでもっとも興味をひかれるであろう。

著者 レベッカ・リシン 著 藤田 優里子 訳
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出版年月日 2008/02/19
ISBN 9784871985536
判型・ページ数 A5判・262ページ
定価 3080円(税込)
在庫 在庫なし
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内容説明

20世紀のフランスを代表する作曲家メシアンの伝記は多く著されている。しかし、代表作「時の終わりへの四重奏曲」について書かれていたとしても、それは作曲法の歴史的考察でしかなく、さらなる理論的分析への序章にすぎない。四重奏曲の歴史に触れている著者の多くが二次的資料か作曲家自身の言葉を引用している。他の三人の演奏家やその家族への取材、歴史的初演についての証言、初演がおこなわれた第八A捕虜収容所に関する資料を検証したものは、ほとんど見られない。本書によって、「時の終わりへの四重奏曲」誕生の歴史は初めて記される。捕虜収容所での生活を描き、この作曲家とドイツ当局や仲間の音楽家たちとの関係、メシアンが語りたがらなかった収容所での体験などを調べた。初演を前後して、メシアンたちは幸運をつかんだが、それはこの四重奏曲の歴史のなかでもっとも興味をひかれるであろう。

《著者・翻訳者略歴》
レベッカ・リシン
オハイオ州立大学音楽学部クラリネット科助教授で、木管楽器部門の主任。2002年度の芸術系大学における、最優秀教官賞受賞。1994、ポーランドのクラクフで行われた国際クラリネットコンクールで優勝。その後、イギリス、フランス、ポーランド、スウェーデン、アメリカ合衆国などで、数々のオーケストラと共演し、国際クラリネット・フェスティバルで演奏する。イェール大学を第三位優等で卒業、文学士号を取得、音楽学修士号を取得。フロリダ州立大学で音楽学博士号を取得。そして、パリのエコールノルマル音楽院で演奏学位を取得。オハイオ州コロンバスのプロムジカ室内管弦楽団でクラリネット奏者としても活躍。

藤田 優里子(フジタ ユリコ)
1970年生まれ。神田外語大学英米語学科卒業。英語と韓国語の翻訳に携わる。

株式会社アルファベータブックス