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ヒトラーとバイロイト音楽祭――ヴィニフレット・ワーグナーの生涯【下 戦中・戦後編】《叢書・20世紀の芸術と文学》

戦争が始まっても、バイロイト音楽祭は続く。ヴィニフレートはユダヤ系の人々の救援活動によってナチ政権との緊張が高まり、ヒトラーと会えないまま敗戦を迎えた。戦後、ヴィニフレートは非ナチ化審査を経て引退するが、ヒトラーとの友情を否定しなかった女性として改めて注目されるようになる。価値観が激変した時代の人々の生き様を、膨大な資料をもとに浮き彫りにする、歴史大作。

著者 ブリギッテ・ハーマン 著 吉田 真 監 鶴見 真理 訳
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出版年月日 2010/05/30
ISBN 9784871985680
判型・ページ数 A5判・389ページ
定価 4180円(税込)
在庫 在庫あり
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内容説明

戦争が始まっても、バイロイト音楽祭は続く。ヴィニフレートはユダヤ系の人々の救援活動によってナチ政権との緊張が高まり、ヒトラーと会えないまま敗戦を迎えた。戦後、ヴィニフレートは非ナチ化審査を経て引退するが、ヒトラーとの友情を否定しなかった女性として改めて注目されるようになる。価値観が激変した時代の人々の生き様を、膨大な資料をもとに浮き彫りにする、歴史大作。

《著者・翻訳者略歴》
ブリギッテ・ハーマン
ウィーン在住の歴史家。ドイツ・エッセン生まれ。ミュンスター大学とウィーン大学で歴史学とゲルマン学を学び、博士号を取得。1978年、『皇太子ルードルフ マイヤーリングへの道』を発表し、著作活動に入る。オーストリア史をテーマにした多くの著作がある。

鶴見 真理(ツルミ マリ)
日本女子大学文学部史学科卒業。ドイツ連邦共和国、ヴュルツブルク、ユリウス・マクシミリアン大学、ハンブルク大学で、体系音楽学、西洋音楽史、美術史を学ぶ。体系音楽学の修士号取得。ベルリン在住中は、フリーの通訳・翻訳、音楽の研究に従事。アメリカ合衆国、カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校で民族音楽学部客員研究員。ギリシャ、コルフのイオニアン大学でギリシャ語ユース履修。音楽学の研究と、ドイツ語日本語の翻訳、通訳。

吉田 真(ヨシダ マコト)
1961年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得。専攻はドイツ文学(ワーグナー研究)。現在、慶應義塾大学講師。同大学などで、ドイツ語、ドイツ文学、オペラの講義を担当するかたわら、主要音楽専門誌に評論を執筆。

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