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ああ、鈍行鉄道人生 昭和・平成の鉄道員泣き笑い記

親方日の丸「国鉄」からお客様第一の「JR 東日本」へ
そこに居あわせた著者による七転八倒の見聞録!

著者 吉野孝治 著
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出版年月日 2022/08/25
ISBN 9784865981018
判型・ページ数 A5判・232ページ+巻頭カラー口絵8ページ
定価 2420円(税込)
在庫 在庫あり
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内容説明

親方日の丸「国鉄」からお客様第一の「JR 東日本」へ
そこに居あわせた著者による七転八倒の見聞録!

過密でありながら正確に運行されるものとして世界でも高く評価されている日本の鉄道。しかしその裏側では多くの鉄道マンたちがダイヤ通りに安全に運行することに日々努力している。本書は昭和の中期に旧国鉄の駅員として入社し、現JR東日本に平成の中期まで身を置いた著者が、その勤務経験を如実に述べるもの。国鉄における駅務係から、若手登竜門の列車乗務員である車掌を経て、人事課、総務課などの支社勤務、駅長補佐となる助役、そして現場長の駅長という、さまざまな立場での体験談はよそでは見られないもの。 その失敗談は鉄道関係者だけでなく、一般社会で日々苦闘する社会人の皆さんのお役にも立つことだろう。

《目次》
第一章 ああ、小岩駅 ~駅員時代~
第二章 事故に怯える乗務員 ~車掌時代~
第三章 平社員、七転八倒 ~支社時代~
第四章 ああ、中間管理職 ~助役時代~
第五章 現場長もつらいよ ~駅長時代~
あとがき

★東京新聞(10月8日付)読書面「書く人」、読売新聞(10月2日付)書評欄「著者来店」にて、『ああ、鈍行鉄道人生』の著者と本書が紹介されました‼︎
「若いころには小説で国鉄文芸年度賞の一席を獲得、一九年三月に短編集を出している。本書の狙いは「鉄道員の仕事を理解してほしくて」というが、書き残さずにいられなかったに違いない」(東京新聞10月8日付けより)
「駅業務の合間に上司のためカツ丼を作って焦がしたり、風呂を沸かし忘れて先輩にどやされたり。雪で帰宅できない女性客を勤務後のデートに誘い、見事たかられたこともある。車掌時代は人身事故にも遭遇。成田闘争では過激派に備え夜っぴて駅やあ電車区を警備した。「外に出していい話?」と編集した息子の泰貴さん(50)も面食らった時代の証言集だ。自動改札導入直後、苦情に右往左往するくだりも懐かしい挿話だろう。」(『読売新聞』朝刊・10月2日付より)

《著者略歴》
吉野孝治(ヨシノ コウジ)
昭和21年8月、千葉県勝浦市に生まれる。昭和40年4月、日本国有鉄道に入社。昭和44年3月、千葉車掌区車掌を拝命。昭和54年8月、千葉鉄道管理局総務部人事課課員を拝命。平成5年2月、千葉駅副駅長を拝命。平成7年3月、両国駅長を拝命。平成9年10月、新小岩駅長を拝命。平成12年2月、新浦安駅長(地区駅長)を拝命。平成15年8月、東日本旅客鉄道退社。主な創作歴:昭和48年、処女作「船乗り」が国鉄文芸年度賞佳作。昭和49年、「行商人」が国鉄文芸年度賞佳作。昭和51年、「船溜まり」第19 回千葉文学賞三席入賞。昭和51年10月、槇の会発足同人。昭和55年、「夏の日」国鉄文芸年度賞三席。昭和58年2月、「走行」国鉄文芸年度賞1席、のちに「軋む音」に改題。昭和59年4月、国鉄文学会事務局長。昭和59年11月、「火焔」発表。昭和63年10月、「冬の夕陽」発表。平成27年3月、「茜雲」東日本鉄道文芸年度賞優秀賞。槇の会同人退会。平成28年10月、「秘密」発表。令和元年3月、小説集『鉄路に咲く』(ブイツーソリューション)上梓。

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