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十八代目中村勘三郎の芸 アポロンとディオニソス
勘三郎が得意としていた三十二役を、劇場で観た記憶だけに頼らず、映像をもとに斬新な視点で解析する、かつてない歌舞伎論。
著者 | 山本 吉之助 著 |
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ジャンル | |
出版年月日 | 2013/11/28 |
ISBN | 9784871986564 |
判型・ページ数 | 四六判・304ページ |
定価 | 2860円(税込) |
在庫 | 在庫あり |
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内容説明
勘三郎が得意としていた三十二役を、劇場で観た記憶だけに頼らず、映像をもとに斬新な視点で解析する、かつてない歌舞伎論。
《目次》
まえがき
序説 アポロンとディオニソス 勘三郎の宿命
一、アポロンとディオニソス
二、勘三郎のなかの本格イメージ
三、盛綱を楽しげに、法界坊を神妙に
第一部 古典における勘三郎(世話物)
髪結新三~「梅雨小袖昔八丈」
弁天小僧菊之助~「白浪五人男」
魚屋宗五~「新皿屋舗月雨暈」
筆売幸兵衛~「水天宮利生深川」
め組辰五郎~「神明恵和合取組」
佐野次郎左衛門~「籠釣瓶花街酔醒」
いがみの権太~「義経千本桜・鮨屋」
お岩と佐藤与茂七~「東海道四谷怪談」
雪助平作~「伊賀越道中双六・沼津」
第二部 古典における勘三郎(時代物)
佐々木盛綱~「近江源氏先陣館・盛綱陣屋」
富樫左衛門~「勧進帳」
一条大蔵卿~「鬼一法眼三略巻・絵垣茶屋~奥殿」
武部源蔵~「菅原伝授手習鑑~寺子屋」
斉藤実盛~「源平布引滝・実盛物語」
塩治判官~「仮名手本忠臣蔵・大序・三段目・四段目」
早野勘平~「仮名手本忠臣蔵・五段目・六段目」
乳母政岡と仁木弾正~「裏表先代萩」
求女実は藤原淡海~「妹背山婦女庭訓・道行~御殿」
俊寛~「平塚女護島・俊寛」
佐藤忠信・実は源九郎狐~「義経千本桜~吉野山道行・川連法眼館」
第三部 新歌舞伎における勘三郎
鰯売猿源氏~「鰯売恋曳綱」
駒形茂兵衛~「一本刀土俵入」
第四部 舞踏における勘三郎
小姓弥生・後に獅子の精~「春興鏡獅子」
白拍子花子~「京鹿子娘道成寺」
喜撰法師~「六歌仙容彩・喜撰」
関守関兵衛実は大判黒主~素踊り「積恋雪関扉」
山蔭右京~「身替座禅」
第五部 勘三郎の実験歌舞伎
実験歌舞伎の勘三郎
「三人吉三」
「夏祭浪花鑑」
「法界坊」
「野田版・研辰の討たれ」
「野田版・愛陀姫」
あとがき
《著者略歴》
山本 吉之助(やまもと きちのすけ)
1957年生まれ。会社勤めの傍ら、歌舞伎やクラシック音楽の評論活動に従事。2001年からは、自身のサイト「歌舞伎素人講釈」で独自の歌舞伎評論を発信して、好評を得ている。また長年、武智鉄二の研究を著作を通じて行っている。著書に『十八代目中村勘三郎の芸』『女形の美学』(共にアルファベータブックス)がある。