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吉本隆明 「言語にとって美とはなにか」の読み方
刊行以来50 年間、詳細な解説書がなかった難解の書『言語にとって美とはなにか』をまるごと読みとくはじめての手引書。
著者 | 宇田 亮一 著 |
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ジャンル | |
出版年月日 | 2017/01/24 |
ISBN | 9784865980264 |
判型・ページ数 | A5判・300ページ |
定価 | 2750円(税込) |
在庫 | 在庫なし |
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内容説明
刊行以来50 年間、詳細な解説書がなかった難解の書『言語にとって美とはなにか』をまるごと読みとくはじめての手引書。
「心的現象論の読み方」「共同幻想論の読み方」に続く吉本思想「読み方」シリーズ第三弾は、吉本隆明の代表作のひとつ『言語にとって美とはなにか』。ソシュール言語学から日本の短歌、詩、小説、演劇まで…あまりに深く、幅の広い思想の道案内書として、吉本隆明独特がゆえに難解となっている要点をおさえ「吉本隆明が何をいいたかったのか」に迫る!
《目次》
第一部 “途方もない挫折”が「とてつもない時空間思想」を生み出した
第一章 吉本思想は高村光太郎との内的対話から始まった……
【1】 吉本隆明、敗戦時の涙
【2】 高村光太郎、敗戦時の涙
【3】 高村光太郎、明治末の涙
【4】 吉本隆明、涙が涸れる
第二章 吉本思想とは、いったいどんな思想なのか
【1】初源ということ(吉本本質論)
【2】フレミングの法則
【3】生命論
【4】系統的発生論
【5】ソシュール言語学と吉本言語学
第二部 『言語にとって美とはなにか』は、いったいどういう本なのか
第三章 『言語にとって美とはなにか』をまるごと読み切ろう
【1】 言語の本質
【2】 言語の属性
【3】 韻律・選択・転換・喩
【4】 表現転移論
【5】 構成論
【6】 内容と形式
【7】 立場
あとがき
主要な引用・参考文献
「表現転移論」例文一覧表
《著者略歴》
宇田 亮一(ウダ リョウイチ)
臨床心理士・心理臨床ネットワークアモルフ代表 1952 年兵庫県生まれ、広島県育ち。1976 年大阪大学経済学部経済学科卒業後、キリンビール㈱入社、山口支社長、㈱キリンビジネスシステム取締役社長、横浜工場副工場長を経て退職。2008 年立教大学院現代心理学研究科臨床心理学専攻博士課程前期課程入学。2010 年立教大学心理教育相談所研究員2013 年~心理臨床ネットワークアモルフ代表《ホームページ》https://www.amorph.jp/。著書に『吉本隆明「心的現象論」の読み方』(文芸社)、『吉本隆明「共同幻想論」の読み方』(菊谷文庫)、『吉本隆明 “心”から読み解く思想』(彩流社)がある。